(2022年11月14日作成)
1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を“WorldAIDSDay”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。その後1996年からUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。
エイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日を中心に世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
レッドリボンは、世界エイズデーキャンペーンをはじめ、HIV/エイズに関する運動の世界的なシンボルです。
レッドリボンがエイズのために使われ始めたのは、エイズが社会的な問題となりつつあった30年前のアメリカです。1991年にニューヨークの芸術家たちが、エイズで亡くなった仲間に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を表明するため、レッドリボンをシンボルとする運動を始めました。
レッドリボンは、エイズに関して偏見を持っていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。
エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによっておこる病気です。
昔は不治の病というイメージがありましたが、治療法の進歩によりHIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。
また、治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。
治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、HIV感染の予防も様々な選択肢が用意されるようになりましたが、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、有効な治療法が無く死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また、差別や偏見を招く要因の一つになっているとも言われています。
松江保健所では、無料・匿名(名前を名乗らなくて良い)でエイズの検査(HIV検査)を実施しています。
世界エイズデーにあわせて臨時HIV検査を実施します
【日時】12月1日(木) 17時から19時
【場所】東津田町「いきいきプラザ島根3F」松江保健所医事・難病支援課
【内容】無料・匿名のHIV検査(血液検査)
【要予約】0852-31-5051(エイズ専用電話)※11月30日(水)17時までに