(2022年3月30日更新)
エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによっておこる病気です。
HIV感染後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続き、さらに進行すると免疫力が低下し、本来なら自分の力で抑えることのできる病気などを発症するようになってしまいます。
現在はさまざまな治療薬が出ており、きちんと服薬することでエイズ発症を予防することが可能になっています。
HIVは、性的接触による感染、血液感染、母子感染と感染経路が限られています。感染力は弱く、正しい知識を持って行動することで感染を防ぐことができます。また、医学の進歩により、早期に発見し、治療すれば発症を抑えることも可能です。
保健所では、無料で検査を実施しておりますので、不安な場合は早めに検査を受けましょう。
全国の2020年の新規報告数(確定値)は、HIV感染者750人、エイズ患者345人です。
そのうち、約30%がエイズの発症によりHIVの感染が分かるなど、自分の感染を知らない人もいます。
性行為による感染が8割以上と最も多いです。
HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれています。感染者の血液・精液・膣分泌液から、性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。性行為においては、正しくコンドームを使用することが有効です。口を使うオーラスセックスの場合も、コンドームを使わないと感染することがあります。
そのほか、血液感染、母子感染がありますが、いずれも1%未満です。
HIVに感染しても症状がでない期間が10年程度続くこともあります。
HIVに感染したかどうかを調べるためにはHIV検査を受けましょう。少量の血液(約5cc)を採って調べる検査が一般的です。
HIV感染初期には、検査では分からない時期があります。感染の有無をはっきり確認したいときは、感染の可能性のある出来事から3ヵ月以上たってから検査を受けましょう。
あなた自身とあなたの大切な人を守るためにも、感染が心配な人はHIV検査を受けましょう。
HIVを完全に取り除く治療法はありませんが、HIV感染症の治療は抗HIV薬を服薬します。治療の進歩により、エイズを発症する前にHIV感染を知り、適切な治療を受ければ、感染前と変わらない日常生活を送ることができるようになりました。最近では1日1回1錠の服用ですむ薬も開発されています。
感染を知ることによって、他の人への感染を防ぐこともできます。また、HIV感染症の治療には社会保障制度があり、経済的負担が軽減されます。
保健所では、エイズに関する相談窓口を開設し随時行っています。(月曜から金曜)8時30分から17時15分まで
松江保健所電話相談:0852‐31‐5051(エイズ専用電話)
松江保健所では、無料・匿名でエイズ検査(血液検査・要予約)を行っています。血液中の抗体を調べる検査です。
(要予約)0852-31-5051(専用直通電話)
保健所で採血をし、1時間程度の待ち時間で結果が分かります。詳しい検査が必要な場合は後日になります。
必ず事前に電話で予約の上、時間厳守でお出かけください。
毎月第2火曜日、第4木曜日 9時から11時
松江保健所(松江市東津田町1741-3いきいきプラザ島根3F)
WHO(世界保健機関)は、1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を「WorldAIDSDay」(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。
1996年から、WHOに代わって、国連のエイズ対策の総合調整を行うこととなったUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。
松江市においてもUNAIDSが提唱する「WorldAIDSDay」に賛同し、その趣旨を踏まえ、12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を目指します。
県内の中学校及び高校の生徒・保護者及び教職員に対し、エイズに対しての正しい知識を持っていただくために、エイズ及び性感染症に関するパンフレットを作成しています。
医療機関及び保健所が実施する抗体検査の結果の陽性告知等の際に、カウンセリングが必要な場合に、患者・感染者に対するきめ細やかなカウンセリングを行い、対象者の精神的不安の軽減を図ることを目的にエイズカウンセラー派遣事業を実施しています。
島根県臨床心理士・公認心理師協会の会員で、エイズに関する研修受講者等のエイズカウンセリングが可能な臨床心理士に松江市が依頼をし実施します。
松江市健康部保健衛生課医薬係