(2022年7月1日更新)
まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間522万トン(農林水産省及び環境省「令和2年度推計」)にも上ります。これは、国民一人一日あたりおおよそ茶碗一杯分のご飯の量に相当します。そのうち約半分(247万トン)が家庭からのものです。この食品ロスを減らすために、食べ物をもっと無駄なく大切に消費していくため、松江市でも食品ロス削減の取り組みを推進していきます。
食品ロスとは、
事業所からの過剰在庫・返品、調理くず(過剰除去)、食べ残し
家庭からの調理くず(過剰除去)、食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)等、
まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。
家庭系もやせるごみの中の食品廃棄物のうち、食品ロスの割合が27%でした。(重量の割合)
100%残存とは、食品を購入したままの状態で廃棄したもの、50%残存とは、半分以上残っているもの、50%以下とは、半分以下残ったものと食べ残しをたしたものを表します。
1日1人当たり食品ロス発生量は推計44.4gでした。
令和2年度調査の食品ロスの写真(25世帯分)
食品ロスについての出前講座を実施し、食品ロス削減のため啓発に取り組んでいます。
出前講座を希望される場合はお気軽にご連絡ください。
【市民が取り組めること】
食材を「買い過ぎない」「使い切る」「食べ切る」、残った食材を別の料理に利用する工夫など、食品ロスを減らし生ごみの発生をおさえましょう。
【家庭で】
【会食・宴会時など】
宴会の料理は通常の食堂やレストランより多くの量が提供されるため、たくさんの食品ロスが発生します。会食開始後や、お開き前など料理を楽しむ時間を作って食品ロスをなくしましょう。
例:おそとで「残さず食べよう!30・10(さんまる・いちまる)運動」(長野県松本市の活動)
【事業者の取り組み】
食品の製造にあたっては、適正な生産・在庫管理を行い食品ロスの発生抑制に努めるとともに、フードバンク(注釈)への提供などを検討する。
注釈:フードバンクとは
食品関連企業や量販店、個人から、賞味期限内ではあるが商品として流通できなくなった(あるいは不要となった)食品を預かり、食べ物に困っている施設や人(児童養護施設や女性シェルター、生活困窮者)に配布する活動のこと
長野県松本市
おそとで「残さず食べよう!30・10(さんまる・いちまる)運動」
「冷蔵庫クリーン・アップデー」…毎月30日に冷蔵庫の賞味期限・消費期限の近いものや野菜・肉等の傷みやすいものを積極的に使用し冷蔵庫を空にする。
「もったいないクッキングデー」…毎月10日に今まで食べられるのに捨てられていた野菜の茎や皮などを活用して子どもと一緒に料理をするもったいないクッキングを実施する。