松江市教育委員会
いま、激動する社会情勢にあって、日本は新たな課題や様々な問題に直面している状況にある。このような中にあって、一人一人が心豊かで活力のある、未来に希望をもてる社会を築いていくためには、教育の充実は欠くことのできないものであり、むしろ教育こそが明るい未来を展望できる大きな力であるといえる。このような観点に立って、国における教育基本法の改正をはじめ、地方自治体においても「これからの教育の在り方」等が論議され、そして改革へと施策が講じられているところである。さらに、教育改革の流れは国から各自治体に移行しつつあり、各自治体では独自の特色を生かした取組もみられるような現状にある。
松江市では、「教育力日本一をめざす取組を推進し、松江の明日を担うひとづくり」を進めている。このことは、松江市のまちづくりに教育が大きく影響を与えるものであることを示しており、学校教育はその重要な役割を担うものと考える。
学校教育においては、平成14年度から完全実施された学校週五日制をはじめ、現行の学習指導要領等についての見直しがなされているなど、学校教育を取り巻く情勢は、急激な変化と改革の道を進んでいるといえる。国においては、中央教育審議会で義務教育の改革として、(1)義務教育制度の弾力化 (2)教員養成の大幅な改革 (3)学校・教育委員会の改革 (4)国による義務教育保障機能の明確化が答申されたところである。今後さらに、地方分権や規制緩和等の流れは一段と加速するものと考えられ、国の制度改革等を踏まえつつも地方における学校教育の自立に向けた独自の取組は欠くべからざるものとなってきているといえる。つまり、これからの時代に対応した学校づくりは、地域のニーズに応じて、地域の特色を生かし、自立した学校づくりをめざすことである。
松江市には、市立小学校34校(うち分校1校)・中学校16校(うち分校1校)・高等学校1校があり、地域の実態や規模等様々であるが、このことは多様な教育を提供できる要素でもある。さらに、学校教育として、時代をこえて育成すべき内容とその時代を背景とした内容とを生かしながら、これからの教育を展開することによって、各学校が相互に影響を与えつつ、独自の学校をつくり上げることが可能となってくる。したがって、教育委員会は各学校の特徴を生かしつつ、時代の要請にこたえる学校づくりを積極的かつ大胆に推進し、そのための具体的施策を年次的に展開することが重要である。そのことによって、実質的に『教育力日本一』を達成できるものと考える。