私たちの松江市を、住みよい豊かな「まち」にするためには私たち一人ひとりが「まちづくり」について、みんなで話し合って進めていくことが、本来の市民自治の望ましい姿です。しかし、現実問題として、あらゆる方面にわたることがらを市民全員が一箇所に集まって話し合うことはできません。
そこで私たちは代表者を選び、その代表者に自分たちの代わりに、よりよいまちづくりのために働いてもらうことになります。その代表が議員です。
そして、その議員が集まって市議会を構成し、市の条例や予算、及び重要な財産の取得・処分を決定するなど、市政を進めるうえで大切なことを決める役割を持っています。
市議会は市政を進めていくうえで大切なことがらを決める議決機関です。
一方、実際の市政を進めていくのは市長です。こちらは執行機関といいます。
たとえば市長が新しい事業をおこなうための予算を提案しても、市議会の議決がなければ執行することはできません。市議会と市長の関係はよく車の両輪にたとえられ、両者はお互いに独立した立場にあって、協力しながら、市民にとってよりよい市政をめざしています。
議員は、市内に住んでいる満25歳以上で被選挙権のある人の中から、4年ごとの選挙により選ばれています。
松江市議会の議員の定数は34人です。任期は4年です。
議長は市議会の代表者です。議長は議場の秩序を保ち、議事を整理して審議を円滑に進めます。また、事務局職員を指揮し、議会運営の事務にあたらせます。
副議長は、議長が欠けたとき、事故などで不在のときに議長のかわりをつとめます。
議長と副議長は、議員の中から選挙によって選ばれます。
議会の意思は多数決によって決められます。そこで、市政について同じような考え方や意見をもつ議員が、それらを議会の意思に反映させようとして結成したグループを、会派と呼んでいます。
現在、松江市議会には、次の会派があります。
【会派別名簿はこちら】
議会事務局は議長の指示によって、市議会が十分に活動できるよう、議会運営の事務、会議録の作成、調査などを行なっています。
市長や議員から出された議案などを審議して、市議会の意思を決めることを議決といいます。
議決する主なものは、条例の制定・改正・廃止、予算の決定、決算の認定、市が結ぶ重要な契約(1億5千万円以上)、財産の取得・処分(2千万円以上の動産、不動産(土地は1件5千平方メートル以上)又は不動産の信託の受益権の売買)などです。
市議会は、議長や副議長、選挙管理委員などを選挙で選びます。また、市長が副市長や監査委員を選任するとき、及び教育委員を任命するときなどに同意するか否かを決めます。
市政が正しく運営されているかどうかをチェックすることも市議会の大切な仕事のひとつです。
本会議で一般質問を行ったり、委員会で報告を受けて質問し、問題点を指摘したりして、市政をチェックしています。
そのほか、市の事務についても調査することができますが、この場合は重要なことがらなので、議決をしなければ行なうことができません。(地方自治法第100条調査権)
市民の生活にかかわる重大な問題であっても、それが国や県の仕事であるため、市だけでは解決できないこともあります。
このようなときには、市議会から関係機関に対して意見書や要望書を提出して積極的な解決を求めています。また、議会の意思表明として決議をおこなうこともあります。
市議会には、定例会と臨時会があります。
定例会は年4回(2月または3月、6月、9月、11月または12月)開かれます。
臨時会は、必要に応じて開かれます。定例会も臨時会も全て市長が招集しますが、議長から議会運営委員会の議決を経て請求があったとき、または議員定数の4分の1以上の議員から請求があったときは、市長は請求があった日から20日以内に臨時会を招集しなければなりません。
本会議は、議員全員で構成され、議員定数の半分以上が出席して成立します。議案の議決など、議会の意思を決定する重要な会議です。
会議は決められた議事日程により進行され、市政全般について市長に方針などを問う一般質問も行われます。
市議会で取り扱う問題は数多く、内容も幅広い分野にわたっていますので、これらをいくつかの部門に分けて、専門的、能率的に審査するために委員会を設けています。
委員会には、常に設置されている常任委員会と、必要に応じて設置される特別委員会とがあります。
現在、5つの常任委員会、5つの特別委員会、議会運営委員会が設置されています。また、9月定例会には一般会計決算・特別会計決算・企業会計決算を審査する決算特別委員会が設置されます。
条例、予算、契約などの議案の決定は、次のような順序で行われます。
通常、議案は本会議に提出され、そのあと委員会で専門的に話し合われます。
委員会の審査が終わると、委員長はその結果を議長に報告し、本会議で最終的な議決を行います。
一般的な流れ(市長提出の議案の場合)
提出者である市長からの説明、質疑、委員会に審査を付託
議案内容の担当部課長からの詳細説明、質疑、委員の意見表明(討論)、委員会としての態度決定(採決)
委員長報告、質疑、議員の意見表明(討論)、可決や否決を決定(採決)
本会議の様子は、どなたでも傍聴することができます。一般傍聴席は補助席を含め70席あります。
市役所本館正面玄関から入ってすぐの階段、またはエレベーターで、3階の傍聴入口へお入りください。傍聴人受付票に住所、氏名などを記入して議場へお入りください。車椅子をご利用の方は、スペースを2台分用意しておりますので、3階議会事務局へお越しください。
市議会活動については、定例会、臨時会の本会議のやりとりを記録した会議録を作成しています。
会議録は当ホームページ(会議録等の閲覧)で公開しているほか、情報公開室(市役所本館2階)、市立図書館及び支所で閲覧することができます。
毎定例会の本会議において行う一般質問は(株)山陰ケーブルビジョンのケーブルテレビで中継しています。また、市長の施政方針についても放送されます。